完乗の動機

 そもそもどうして私は完乗を志したのか?

「乗りつぶしマップ」との出会い

 2005年、私は私立の中高一貫校に入学し、鉄道研究部(以下、鉄研)に入部し(てしまい?)、純真な鉄道少年から鉄ヲタへまっしぐらに進み始めた。

 そんな夏のある日、母が突然「青春18きっぷ」を扱った雑誌を買ってきて私に読むよう勧めてきた。まぁ暇つぶし程度にはなるだろうと思って広げたところ、一枚の紙が出てきた。ナンデスカコレハ。

「JR線乗りつぶしマップ」

 白地図になっていて、今まで乗車した区間をマーカーで塗りつぶすらしい。これはなかなか面白そうなので、塗ってみたところ…


なかなかひどいものであった。まさか数年後、全線に乗車してるだなんて思っていなかったであろう。

乗りつぶしオンラインとの出会い

 鉄研の合宿や大回り乗車などで乗車距離が増えてきて、そのうち塗りつぶすだけでは飽き足らず、「乗車した距離も計算してみよう」と思ってエクセルに集計し始めたのであるが中々これが大変。

 「路線別に分けて乗車キロを数えるべきじゃないか」と思ってたので、最初はそうしていたのだが、そのうちたとえば、予讃線のように、「高松―向井原」「向井原―内子」「伊予大洲―宇和島」の三区間に分けることになって(松山から宇和島まで特急しか使ってないんだから当たり前)、「埼京線は確か赤羽線と山手貨物線と東北本線の支線じゃなかったっけ」などと考えていくと、キリがなくなっっていった。なんかいいサイトないかなと思って、「乗りつぶし」でGoogle先生を使ったところ、「乗りつぶしオンライン」なるサイトが出現した。

 そのサイトはまさに衝撃であった。今までWikipediaで路線の正式な区間と距離を調べてエクセルにいちいち打ち込んでいたものが、クリックするだけで今まで乗車した距離が集計でき、日付や乗車率まで自動的に算出してくれるのである。これはやってみるしかない、とばかりにエクセルのデータを全部入れてみた。

 律儀にも、Suicaの利用履歴を全て印字してノートに貼っていたので、Suica発行後の乗車区間はすべて日付が判明したが、自宅周辺の路線なんて最初に乗車した日なんてわかるはずがない。最初のころはXXX年XXX月XXX日などと入力していたけど表にしてみたら「0000年00月00日」と表示されていた。これは日付がわかるものだけを入れた方がいいんじゃないかと思って日付不詳のデータを消したら、自宅周辺の路線は日付なんてわからないものだから都心部の路線が大量に残ってしまった。ちなみにこれが、「2005年1月1日から」にデータを限ることになった原因なのであるが。

そして2万キロチャレンジャーへ

 東京の近郊を休日に大回り乗車で潰してみたり、青春18きっぷで日帰り旅行をしているうちに、鉄研で完乗に挑戦している先輩の影響もあってだんだん完乗を意識するように。

 その先輩が「鉄研を引退するまでに完乗する」という目標を果たせずとうとう引退してしまい、その意思を継いでやろうと2008年頃、完乗を決意する。鉄研の合宿で今まで行ったことがなかった九州と北海道の路線もそれなりに乗車していたが、まだまだ穴だらけであった。

 中高一貫校なので何と高校2年生の最初の方に引退してしまう。引退までに完乗しようとするには高校1年生の春休みがラストチャンスであった。

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