…(ムーンライト九州)―5:06厚狭6:17―(美祢線)―7:26長門市9:01―(山陰本線)―10:55益田11:09―(山陰本線)―11:55浜田12:36―(スーパーまつかぜ10号)―13:49出雲市14:24―()―18:15新見18:17―(芸備線)―19:37備後落合19:38―(芸備線)―22:48広島…
先述の通り、そして上の行程表の通り、私はムーンライト九州で(荷物が心配なため)眠れない一夜を過ごすことになったが、外は大雨。
列車が止まった。外を見ると…
ムーンライト九州は岡山から厚狭まで止まらないはずなので、「なんだ、運転停車か」と思って午前二時、寝始める。
さすがに様子がおかしい。時刻は午前5時。ええと。定刻通りならもうすぐ厚狭にいないといけないんですが。
車掌「ご案内申し上げます。ただいま、大雨のため山陽本線、運転見合わせとなっております。なお、復旧の見込みは立っておりません。」
なんですと?
ところで、予定通り、厚狭で朝を迎えないとこのあとの計画が崩壊してあばばばばばばばばって感じになるのですが。
車掌「ただいまドアを開けます」
…このまま待っていてもどうにもならないのでとりあえず降りて周囲の様子をうかがう。
←広島駅にムーンライト九州が停車している貴重な写真
改札口の前、一番線には寝台特急 富士・はやぶさ号が定刻でやってくるらしい。こっちは何時間も広島で足止めを食らったというのに。
←広島駅でムーンライト九州と富士ぶさが並んでいるという貴重な光景
なお、富士はやぶさもこのあと暫く運転見合わせらしい。
広島駅構内で朝食を調達しようとしたところ、駅構内のマクドナルドは普段じゃ絶対ないんだろうなあってくらいに混雑していた。春には確かここで計画を練るためだけにビックマックセットをほおばっていたなあ。そして駅徒歩一分のゲームセンターでクイズマジックアカデミーXで遊んでいたなあと思いつつ、駅前のローソンへ向かった。
コンビニで朝食を買って車内に戻ったら、何と富士はやぶさが先に発車するそうだ。まあ寝台特急の場合、二時間以上遅れたら特急料金払い戻しだけど、こっちはただの快速列車だしなあと思っていたが…
車掌「間もなく、隣の横川まで運転を再開いたします」
意味ねええええええええええええええ
私は荷物を降ろして、新幹線乗り場に向かった。そう、厚狭には新幹線が停車するので、最後の手段として新幹線を使ってワープしようではないか!
窓口で、「厚狭までこだま自由席一枚!」と言ったらば
「5350円になりまーす」
背に腹は代えられない。18きっぱーが列車が遅れて別の交通手段で移動せざるを得なくなっても、大抵は自腹で出さなければいけないというのは鉄則である。しかし後で某掲示板を見たら、同じムーンライト九州の乗客を名乗る人物が「車掌に掛け合って、小倉まで新幹線代をただにしてもらった」などと書きこんでいた。ああ、俺の5350円…
気を取り直して、新幹線に乗りながら、在来線を尻目に「ふははは在来線がゴミのようd」などと思うことにしよう。こだま号だけど。
東海道新幹線では引退したらしいけど、100系ってまだ現役だったんですね…
…(ムーンライト九州)―5:06厚狭6:17―(美祢線)―7:26??:??広島6:00―(山陽新幹線こだま721号)―6:59厚狭7:38―(美祢線)―8:43長門市9:01―(山陰本線)―10:55益田11:09―(山陰本線)―11:55浜田12:39―(スーパーまつかぜ10号)―13:49出雲市14:24―(伯備線)―18:15新見18:17―(芸備線)―19:37備後落合19:38―(芸備線)―22:48広島…
それにしても、4両の新幹線って…。
さっきコンビニで購入したおにぎりをほおばる。たまにはこういうのも悪くないなと思っていたが、5300円。ちなみに青春18きっぷの一日分は2300円である。
一時間もしないうちに朝6時59分、厚狭に到着。朝だなあ。
美祢線は昨日乗ったはずだが、山口線と組み合わせて乗ったせいで、長門市駅から益田駅までが未回収…じゃなかった未乗区間として残ってしまった。これを回収するためだけに今日は長門市に向かっているのだ。
長門市駅から益田駅…とある友人を思い出したが読者を完全おいてけぼりなので止めておく。
終点まで既乗区間なので、ぐっすり眠っていた。ところで昨日はちゃんと景色を見ていたかどうかの自信はない。それにしても、かろうじて予定の列車に間に合うダイヤでよかった。そして、昨日のうちに仙崎に行っておいてよかった。もう二度とこっちに来る予定はないので、危うくここの1区間だけが未乗になるところであった。
長門市から益田まではまたもやキハ120。もう飽きたと言いたいところだが現在JR西日本のローカル線はほとんどこいつなのである。よく考えたら春に訪問した越美北線もこいつだった。
益田から浜田までまたキハ120なのかなと思ってたら、なんだか様子がおかしい。どうやらキハ120ではないらしい。
内装もなんだか豪華な感じである。番号を見たら「キハ126」とあった。あまりにトイレが豪華なのでこもってしまったではないか!(おいこら)
浜田で降りてそろそろ昼食を調達しなければ。例によってまたもや駅そばも駅弁もなさそうなので、駅前を歩いていたら、コンビニに見えるがただの弁当屋さんというとても斬新な景色に遭遇した。入って普通のコンビニ弁当を購入。外観は普通のコンビニに見えるが中身は弁当とパンとおにぎりと飲み物しか売っていないようだ。ポプラとはまた違う。
ところで、これから私が乗ろうとしているのはスーパーおき号は、特急である。特別急行、SuperExpressなのです。え?青春18きっぷで特急乗れましたっけ?って?
山陰ではよくあることなのだが、普通列車同士の接続が恐ろしく悪いのでここから特急を使わざるを得ないのである。そのために、乗車券特急券の両方を購入する。2600円が…ってさっきの新幹線に比べたら半分のお値段なので別段高く思えなくなってしまった。新幹線って恐ろしい…。
ところで、写真のとおり、山陰本線のここら辺の特急はな、な、なんとたったの二両編成である。そのため、確か「グリーン車席は一号車の前側半分」みたいなとても微妙な区切り方をしていた気がするのですが…。乗ってきた瞬間検札が来ました。さすがは二両編成、逃げられませんねえ。しかも特急券だけ見せたら「乗車券も見せてください」と言われましてね。
もしも特急列車に駅弁という組み合わせだったら、さぞがし風情があったんだろうなと思うけど、目の前にあるのはどう見てもコンビニ弁当である。しかも「ハンバーグ弁当」なんて買ってきたので車内ににおひが広がる。
しかし二両編成、しかもダサイ癖して飛ばす、飛ばす、その最高速度は110km/h。いやあ。このペースで出雲市駅まで行ってくれれば最高なんですけど…普通列車と行き違いのため運転停車って少し悲しいね。
↑そういえば出雲市―伯耆大山と伯備線は電化しているんでしたね。まあそうでもなきゃサンライズ出雲なんか走れないけど。
出雲市から先の伯備線区間は何度かのったような気がするので、駅前のポプラで暇つぶし用の雑誌でもないかと思って買いに行ったら少年チャンピオンしか売ってない。そんな少年まんがあったのか。木曜日なんだから水曜発売のサンデーかマガジンがあってもおかしくはないんだけどなあ
この列車は伯備線直通新見行きなのだが、思ったより伯備線までが遠い。同じ島根県の真中から鳥取の最西端(米子市)まで一時間半もかかるなんて普通思わないでしょう。そんなに島根が広いと思えないし。さらに言うと、伯備線は米子から先に行った伯耆大山駅からの分岐なのだ。
ところで、さっきから特急電車の通過待ちと称して無人駅で15分くらい停車というのをずっと繰り返している。出雲市から新見までの四時間弱のうち、特急の通過待ちで1時間は無駄にしたのではなかろうか。
読んだことない少年マンガの連載なんて見たところで、前回までの流れがさっぱりわからないマンガを読んでも全く理解できないのは言うまでもなく
どうせ新見まで行くし、というわけでぐっすり寝ようと思う
…よく考えたら新見駅での接続時間はたったの二分らしい。山陰地方にしては珍しく接続がいいではないか。
これから乗ろうとしているのは芸備線、広島から果てしない山の中を進みながら新見(って十分岡山県の山奥だよな)まで達する路線である。たぶん全区間を乗りとおすのは乗り鉄だけなのではなかろうか。
そろそろ日が暮れてきた。広島駅到着はあと四時間半後。・・・・・
↑「ICOCAご利用のお客様へ」「ワンマンカーでICOCAを利用する際は、下車時に運転手にICOCAを見せてください」などと貼ったところで、芸備線の新見〜備後落合間ではICOCAは一切使えないはずなのだが…。
ずっと低速運転なので「そろそろ停車するのかな」と思ったら次の駅まであと10分止まらないということをやって備中落合到着。「機関車制限45」って看板が見えたけど、この区間は今機関車が走るんでしょうか?
備後落合とかいう何があるのかさっぱりわからないような駅でこれまた一分というぎりぎりの乗り換えがまっていた。ここから木次線という、全国全駅乗下車で有名な横見裕彦氏が言うところの「西の横綱」ローカル線があるらしい。二日後に来ることになっているのでその話題は後にしよう。
それにしても、新見から広島までずっとキハ120に乗り続けるとは…。どこに行っても同じ車両なのでそろそろどれがどれだかよくわからなくなってしまいそうだ。
広島まで接続がよすぎたので今まで夕食を調達していなかった。昨日は夕食を食べなかったので今日こそは何かを食べたいので、閉店間際のハートインに突入する。
本日の宿は、ムーンライト九州…と言いたいところだが、ムーンライト九州は広島に止まってくれないので、なんと大阪まで夜行バスで戻ることにする
彗星もあかつきも無き今(※2008年8月の話である)、関西と九州を結ぶ夜行列車はムーンライト九州しかない。
「ツアーバス」というのもあるらしいが、あまりの料金の安さに「なにそれこわい」と思ったので、時刻表に乗っていた山陽ドリーム広島2号(5700円なり)に乗ることにする。
指定された広島駅新幹線口のバス乗り場に向かうと…。
「大阪行き三号車ご利用の方はこちらですよー」…みたいな感じで呼びかけていた。三台も同じ時間に走るとは、なかなか盛況なようですな。寝台急行銀河が廃止になった理由がわかったような気がする。