ちょっとJR完乗してくる・最終章 一日目
2009年3月20日 北東北旅行第三弾?

 ※翌日の旅行と事実上一体の旅行記として扱っているが、今日は日帰りです。

 今日は春分の日。世間では三連休初日。そんなわけで、使う切符はなな、なんと、三連休パス!どうだっ!

 え…三連休パスって何それ、おいしいのって?青春18きっぷの使用期間なんだから青春18きっぷ使えよって?

「こまけぇこたぁいいんだよ!!」

 三連休パスについては過去の旅行記を参照されたし。「Ctrl+F」の全文検索を使うと幸せになれるかもしれない。

 というわけで、東北・秋田・山形・上越・長野の各新幹線が乗り放題の素晴らしい切符なんだから新幹線に乗らない手はない。

 この時点での未乗区間(JR東日本)

 あちゃー……。北東北旅行二回目の時に懸念していた通り、奥羽本線が中途半端に残ったまんまだよ……。


 世間では春分の日(大事なことなので二度言いましたよ?)、学校ではまだ採点補講期間だというのに私は旅立った。ついでに言うと今日は三連休初日だ(二回目)。採点補講期間と言うのは、成績の悪い生徒を呼び出して追試やら補習やらをする期間で、私も成績が実は危ないのではないかと思われていたが前日までにお電話はなかったし、そもそも祝日に補習をするとは思えないので見切り発車することにしたのだ。

 午前4時50分、宮前平駅。なんでこんな時間に出発したのかというと乗りつぶしは始発で出発が基本だからである。

 午前5時1分発の大井町行きを見送って午前5時6分の久喜行きで渋谷方面を目指す。ちなみに今日の予定はこんな感じ。

東京6:00―(はやて71号)―9:10八戸9:26―(つがる71号)―9:59野辺地10:07―(快速しもきた)―10:58大湊11:06―(快速しもきた)―12:46青森13:43―(白鳥20号)―14:45八戸15:02―(八戸線)―16:49久慈18:03―(八戸線)―19:52八戸20:00―(はやて32号)―23:08東京

最初の電車で寝過しては元も子もないのでずっと立ったまま。ちなみに「4時に起きれるわけがあるかぁぁぁ!」っていうわけで徹夜である。出発前からすでに死亡フラグが立っている。あれだけ「寝とけ」って北東北旅行で学んだのに……。

 大手町まで乗って丸ノ内線で東京まで目指すが…、

↑丸ノ内線 新宿方面
 ↓丸ノ内線 池袋方面

 …東京駅に行くにはどっちに行けとおっしゃるんでしょうかこの看板は。東京の地理を考えて見れば、大手町駅からみて新宿も池袋も西側なので、東側にある東京駅は一体どっちなのかと。直進すればいいのか後ろに下がれというのか。

 とりあえず池袋方面のホームに行ってみた。

■ 池袋
………
■ 淡路町
■ 大手町
■ 東京
………
■ 新宿

 どうやら違うらしい。

 おかげで階段をぐるっと大回りして新宿方面のホームに行く羽目になった。なんとかしてくれよメトロさん。

 東京駅まではひと駅。まだ五時台だというのに結構混雑している。

 東京駅に到着…したとたんに、デカい鞄を持っている客(結構たくさん)がJR線乗りかえ口方面の階段を走りだした。結構やばい。何これ。ひょっとして全員6時の新幹線狙いなのか。時刻は5時50分、ところでJR時刻表には「地下鉄と新幹線の乗り換え標準所要時間は15分」と書いてあるんですけど……などとのんきなこと言ってないる暇はない。実はあの集団と一緒に走らないとやばいっぽい。

 「あの集団」に紛れて丸の内口(地下)から八重洲にある新幹線改札まで駆け足で行くと、JR東日本の方の改札近くにある時計にはこう書いてあった。

5:55

 ふう…何が15分だよ…と思ったが、改札の前には人だかりができている。

「ピンポーン」(自動改札機が閉まる音)
駅員A「東京駅までの切符も一緒に入れてください」
「ピンポーン」
駅員B「切符を入れた後にSuicaをタッチしてください」
「ピンポーン」

(以下省略)

 こんな感じでほとんどの乗客が改札で詰まらせるという奇跡を起こしていた。あのさあ、張り紙があちこちにしてあるんだから、それちゃんと読もうよ……それとも何か、自動改札機を通ったことがないとか言わせませんよ?

 三連休パスはその点、東京駅までの切符とやらと新幹線の乗車券特急券が一枚に集約されているから便利だよねと思いながら自動改札を通過したのは5時58分のことだった。かなりギリギリである。

 この新幹線では終点まで行くので寝過す心配はないだろうと(流石に新幹線で折り返したらビビる)いうわけでぐっすり寝させていただく。

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 起きたら盛岡。たぶんここから三十分くらいで到着であろう。実際に三十四分で到着したはやて71号、乗客のほとんどはつがる71号に乗り換えて青森を目指すらしく、ドアが開いた瞬間から熱いバトル(つがる71号の席取り争い)が繰り広げられる。 熾烈を極めるであろうと思われるこのバトルだったが意外とあっさり隣り合った2席を確保し、キオスクでじゃがりこを購入。この筆者が旅行中にじゃがりこばかり食べるのは最早定番。ひょっとしてこれが朝飯になるのか。

おばちゃん「160円でーす」

 コンビニでは144円なのに…せめて150円で売れよ…。

放送「四番線停車中の列車は臨時特急つがる71号です」

 わざわざ「臨時」ってつける必要あるんですか車掌さん。

 ここで寝過して青森まで行っては計画が破綻破滅となるので、じゃがりこを頬張りながら野辺地まで食いしばる。

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 野辺地ではホーム反対側に快速しもきた(青森発)が到着した。なんとなく同業者が多いのは気のせいか。(※同業者…業界用語。要するに同じく鉄道を趣味とする者。)

 立ち客が出るほどの混雑のなかでセミクロスシートの一角を占拠したわけだが、回りを見ると同業者がいっぱい(こういう状況に出くわしてももう全く驚かないどころか何も感じない)。運転席にかぶりつく大きなお友達まで出てくる始末。今日は大湊線でなんかイベントありましたっけ?ああ、三連休か。三連休というだけで岩泉線とか岩泉線とかの北東北のローカル線は潤うんだから三連休パスはやめらんねえよな…(誰にとって、だ)。

 進行方向左側を眺めながら海だひゃっほーーーいとか思いながら大湊を目指すが、そういえば青森まで来たというのに雪がない。いくら青森でも三月の下旬になれば雪なんてなくなるんだろうか。

 大湊駅はきっとローカルな無人駅だと予想していたが、どうみても駅舎があるし駅員もいます。そして…駅舎内をぐるりと一周した上に駅舎からはみ出しそうなくらいに人が並んでいた。


200903201101s.jpg(52731 byte)(※これでも乗客が半分くらい乗った状態。)
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 二両編成にこんなたくさん客を詰め込んでどうするんだ。と一瞬思ったが東京の通勤ラッシュに比べれば全く大したことない。青森の端っこで東京の基準あてはめてどうするんだって突っ込みは禁止!

 しもきたで青森まで行って昼飯を食らふなる(あれそういえばこの「なる」って伝聞じゃなかったか。古典文法は壊滅的にできないから知らんが)。野辺地から八戸に行ってさっさと八戸線に乗れよとか思ったあなた、八戸線の久慈まで行く列車が致命的に少ないという事実をご存じか。このまま八戸に行くと八戸か八戸線の鮫(さめ)でしばらく待たされるのである。

 青森の駅に着いたが、青森と言えばなんだっけ…ああ、りんごの生産量が日本一って日能研で習いましたね。でも、昼飯にりんごを食べるわけにはいかないので、駅前を放浪していると…

「えきなか食堂 津軽路」

 駅舎の外側にこういう看板がありました。エキナカのさきがけですかそうですかと思いながら入ると、食堂を名乗るだけあって見本がガラスの棚に陳列してあった。

「当店人気ナンバーワン! しじみラーメン!!(700円)」

 都心のラーメン屋だったらラーメン700円は安いがここらじゃ高いだろうし、駅そばの二倍くらいするのだが只者ではないかんじがするので注文してみる。ちなみに隣にホタテラーメン(700円)というのがあった。こっちの方が無難でおいしそうでしかも青森っぽいけど、シジミに特攻。

200903201305(1)s.jpg(38202 byte)200903201305s.jpg(38679 byte)

 味の方は…お察しください。

 白鳥20号で八戸に戻り、八戸線に乗る。ローカル線にあるまじき異様な混雑と本八戸で降りる乗客の多さに感動。本八戸からがらがらになった。ちなみに歴史的な話をすると本八戸がもともと八戸を名乗ってて東北本線の現・八戸駅は尻内駅だったんだけど市街地も移動してないのに強引に今のような感じの駅名にしたという経緯がある。少しは能代(五能線)・東能代(奥羽本線)を見習ったらどうだ。

 鮫を過ぎたら地元の学生と同業者だけになる。地方ではよくあること。ところで、何で旅行鞄を持った客が大量に降りて行ったんだ?

 久慈に着くころにはすっかり夕方になっていたが

「あれ反対側のホームに列車がいるぞ?しかも乗客いるぞ」

 と思ったら発車していった。そういえば16時50分発八戸行きとかいう列車があるのを忘れてた。そういえば、東北にはとてもユニークなポスターがあるようでして。

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一番示しがついてないのはこのポスターだと思うのだが。

200903201758s.jpg(18083 byte)

 さっきの列車を見送ったため久慈では1時間近く待つのだが、流石というかなんというか、駅前に何もない。

 あとで駅そば食うべかと思ったら、17:00ごろ…

「がらがらがらががら」

 どうやら閉店したらしい。早すぎだろ。せめて夕食時まで空けておいた方がもうかるんじゃなかろうか。それともこの地域の夕食は午後五時前に食べるものなのか。

 仕方ないので駅に併設してある物産館みたいなのに入る。そこにアイスがあった。ふと目をやると…

店員「いらっしゃ.いませー、どの味になさいますか?」

 非常に断りづらい!駅前には少し雪が残ってるくらいの寒さである。アイスなんて食いたくないのだが。断りづらいので「岩手県産・山ブドウ味」なるものを注文すると…

「300円になりまーす」

 ああ、観光地価格ってやつか?これ。これが夕食になりそうな予感。

 …予感だったが。

 何を思ったか、八戸から乗った新幹線の中で弁当を買ってしまった。ああ、夕食に実質1300円も払ってどうするんですか。これから先あと一週間くらい持たせないといけないのに。

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 東京に舞い戻り、宮前平に着くと時刻は午前0時過ぎ。上り方面の電車があと一本になっていた。なんだか怖い。

200903210010s.jpg(35169 byte)200903210010(1)s.jpg(36217 byte)
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