グッドモーニングエブリワン。今日はついにあの日です。今日はついに、根室駅にてJR全線乗車を達成する日です。
思えば長かった四年間。これまでの鉄研生活はひょっとして今日のためにあったのかもしれない。
「2005年1月1日以降乗車した日が明確なものを記録対象とする」というただそれだけの縛りであった。普通列車じゃないとダメとか夜間はダメとかいった制限をつけなかったのはひょっとしてぬるかったのかもしれない。でも、ついに今日、区切りがつくのだ。これを機に鉄道趣味から足を洗う可能性だってある。そういうわけでいろいろ記念すべき日である。2009年3月27日、たぶん一生忘れない。
…ってお前、まだ完乗してないだろうがああああ!完乗してから感傷に浸れや!!はい、すいませんっ!
5時42分の定刻よりも早く釧路駅に到着。5時55分発、快速はなさき号根室行き、こいつがラスト・トレインだ。
根室5:55―(快速はなさき)―8:13根室
最後の列車が快速でいいのかという疑念が頭を過るが、次の根室行きまで3時間待つことになる。そして根室ではとんぼ返り。そっちの方が面白くないんじゃないかと思ったのでいざ出陣。
乗客もまばらな列車で席を確保すると、三脚を用意し始める。根室まで2時間以上かかるのに気が早いやつである。あそこに座ってる同業者のおっさんは根室まで何をしにいくのだろうか。
最後くらいは景色を焼き付けておこうと窓を見ると、一面の大雪原である。ひょっとしてあれが釧路湿原なのか。
と、列車がいきなり急ブレーキをかける。窓を見るとエゾシカがすごいスピードで走っている。シカが出ると列車が止まるというなんとも微笑ましい光景。
厚岸の長時間停車でスタンプを貰いに行った以外は平然と外を眺めること2時間、寝ないようにと席を立ちあがるなどの不審な行為を繰り返して
「間もなく 終点 根室です」
ブレーキをかける。列車が止まる。ドアが開く。そして…
ついに全線完乗である。万歳。言葉に出来ない達成感が全身を満たす。やヴぁい。
とても内心喜んでいるのだが何せ祝ってくれるような同行者はいないし地元民にとっては普通の日常風景が繰り広げられてるだけだし。黙って三脚を立てて記念撮影。今思えばこういうときくらい駅員さんに手伝ってもらえばよかったかもしれん。
↑ところでこの写真(加工前)を友人に見せると全員大爆笑するんですけどどうしてですか。
さてそろそろ折り返しの発車だ。これから37時間かけて東京まで戻る旅が始まるのであった。「家に帰るまでが遠足です。」とはよく言ったものだ。さらば、根室。また来る日まで。