今年もよろしくお願いいたします。まだ正月三が日とか言われる時期であるが、西に向けて出発しようと思う。どうしてこんな変な時期にしたのかと言えば、予備校デビューと称して、12月24日から31日まで、男のすなる冬期講習というものを男の私もしてみんとてするなり。現代語訳するまでもなく、12月31日までずっと冬期講習だったのだ。
前々から今回の目的地は九州にすると決めていたので、当然のごとく18きっぷをフル活用して5日間連泊しようとしたところ、年明けのこの時期しか空いていなかったのだ。ちなみに、俺、この旅行が終わったら学校行くんだ…。そうなんです。旅行から帰ってきた翌日にはもう学校が始まるのだ。ああ大変。
今、「ムーンライトながら91号に小田原から乗車する!」が新トレンド!さあみんなも……、なんでもありません。どうしてこういうことをするのかと言えば、以前も説明したような気がするが、ムーンライトながら91号は東京を23時20分に出た後、小田原に到着するときに0時を越しているので日付が変わる。で、青春18きっぷは、使用する日の0時から有効なので、青春18きっぷをフル活用するにはそうするのが得策なのだ。
武蔵溝ノ口経由で川崎に来た私は、東海道本線に乗って小田原まで行くことになる。。さて、列車が来た、急ごう…、あれ、なにかがおかしい。
「次は―品川―」
……。初っ端からやらかしたようだ。まだ旅行は始まってすらいないような気がするが、「家に帰るまでが遠足です!」理論を適用すると家を出た瞬間からもう旅行が始まっているのだろう。
品川で無事熱海行きに乗り換え、何事もなかったかのように快速アクティー小田原行きに乗り換える。ああ、まだ小田原まで行く列車があって良かった、と思ったけどまだ熱海行きだって残っていた。
小田原に着く。改札前は、いつもの光景というべきか、同業者がたくさんいて、みな一様に時計とにらめっこしていた。あの銀箱を担いでいる撮り鉄のオッサンは一体どこまで行く気なんだ。
でも、この光景も、今回で見納めかもしれない。「この旅行でJR西日本とJR九州に完乗して、西の方に用事がなくなるから」ではない。ムーンライトながら号は、2009年3月のダイヤ改正を以て廃止になってしまうのだ。正確には、長期休暇のみの運転になるそうだが、完全に廃止になるのは時間の問題だろう。ああ、世知辛い時代がきたもんだ。
駅構内でなぜかこんな時間まで営業している小田急系のコンビニで食料調達をした後、0時になったので改札で日付印を押してもらう。たくさんいる同業者が一斉に。
改札に入ったはいいが、乗る予定の列車は0時55分発なので、実はかなり暇なのだ。
一年前、ここからムーンライトながら号に乗ったときは、寝台急行銀河が通過していったが、その銀河も去年(2008年3月)に廃止されてしまった。
さて、待ちくたびれたが、ムーンライトながらが来た。よし、乗ろう……。
って、間違えて91号じゃなくて定期便のほうに乗っちまったよ。すぐ降りたけど。危ない危ない。