俺、この旅行が終わったら学校行くんだ・・・。九州編 三日目 2009年1月4日 なんだかんだで、JR西日本完乗&九州上陸

俺、この旅行が終わったら学校行くんだ・・・。九州編 三日目 
2009年1月4日 なんだかんだで、JR西日本完乗&九州上陸

三宮23:45―(日本交通)―4:45―米子5:45―(境線)―6:26境港6:33―(境線)―7:18米子7:34―(伯備線)―9:48新見10:08―(伯備線)―11:35岡山12:31―(のぞみ15号)14:13博多14:29―(博多南線)―14:39博多南15:07―(博多南線)―15:17博多15:22―(鹿児島本線)―16:08折尾16:24―(筑豊本線)―16:42若松16:47―(筑豊本線)―17:06折尾17:13―(鹿児島本線)―18:04博多18:20―(福岡市営地下鉄空港線・筑肥線)―19:53西唐津20:04―(筑肥線・福岡市営地下鉄空港線)―21:33博多

 昨日の旅行記はあまりに長すぎたので、最後のほうは駆け足になってしまった。

 何があったのかというと、23時45分三宮発の高速バスに乗車して、そして明朝4時45分にこの米子駅に到着した。急行だいせんが廃止になった今、関西から山陰地方を結ぶ夜行列車は存在しない。目指すは昨日書いたとおり、境線だ。繰り返すが、「どうして夏の旅行の時に乗らなかったんだろう」としか考えられない路線である。

 普通に真っ暗なので、到着したと言われてもあまり説得力はないが、到着したらしい。なんか雪が残ってるような気がするけど気のせいですよね?

 米子は、色々と因縁がある土地なので、(陰陽連絡を制覇する者が完乗を制す 6日目参照)あまりいたくないのだが。始発列車は後一時間後という非常事態。ああもう、眠いし、待合室の椅子で寝てろってことなのか。



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 境線は、米子から境港までを結ぶ路線だが、終点の境港市は、「ゲゲゲの鬼太郎」の作者・水木しげる氏の出身地なんだそうだ。だからって、観光客を呼び込むために、町全体が妖怪をテーマにした町並みに変化したのだが……なんか境線まで巻き込んでしまったらしい。沿線には全ての駅に妖怪の愛称が付けられ(ちなみに米子は「ねずみ小僧」)、鬼太郎塗装の車両が走っているらしい。妖怪の愛称の付いた駅なんて、できれば利用したくないのだが…たまには地元住民の気持ちになってあげたらどうですかね。


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 駅名票までこんな感じ。終点・境港駅は鬼太郎だ。鬼太郎ならまだいいが、「すなかけばばあ」になってしまった大篠津町駅とか「牛鬼駅」になってしまった中浜駅なんて、自分が利用者だったらまず鉄道使いたくなくなるね。

 ちなみに、流石は山陰地方、やっぱり普通に雪が積もっているようだ。

 このあと、伯備線に乗って岡山に出る。ちなみに米子から岡山まであと4時間くらいかかる。マジで、姫新線とかを残した方が良かったよな…。

 嘆いてもしょうがないので、岡山までずっと寝ていよう。そうしよう。

 これで、JR西日本は後「山陽新幹線 岡山―博多」と「博多南線全線」のみになった。博多南線というのは、博多駅からさらに南に行ったところにある車両基地までの路線を旅客化したもので、車両は新幹線のものが使われているというとても珍しい路線なのである。ちなみに特急料金100円、運賃190円の290円で新幹線に乗れちゃう路線として、昔「トリビアの泉」で紹介されたそうな。

 要するに、新幹線と博多南線は一本の路線みたいなものなのだ。そう、残るはあと一線。予定通り行けば本日中にJR西日本完乗だ。

 岡山駅では、駅そばが見つからなかったという理由で、「桃太郎祭り寿司」(駅弁)を購入してしまった(朝食と昼食は安く抑えるのがセオリー)が、実は新幹線のホーム上に駅そばがあった。これは罠に違いない。

 まあ、新幹線に食べながら駅弁を食べるのは風情があっていいかなと考えなおす。

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 ある意味本日最大の目玉・N・700系である。実はこれが初乗車。もう感動のあまりしびれそう。これに乗った人が「これの揺れなさに慣れるとほかの車両に乗れなくなるからもう乗りたくない」という素晴らしい感想を残した車両なので、いったいどんな車両何だろう。ほんと、数年前に「のぞみ」号に自由席が連結されるようになって良かった。

 しゅいーーん。さあ、弁当を食べようか。

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 ああ、確かに快適すぎるわ、この車両。他の列車に乗りたくないとは言わないけど。このまま博多南まで直通してしまえばいいのに…(※博多南まで行くのは100系だけ)。

 そういえば、窓側の座席には必ずコンセントがついているらしい。

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 出張中ひたすらノートパソコンをいじるビジネスマン向けに作ったそうなので、本来の用途を逸脱しているような気がするが、用途を指定するような注意書きはないようなので、携帯電話を充電しよう。

JR西日本完乗へ

 博多に到着すると、何だかホームにはたくさん人がいた。改札の方を見ると、どうやら入場規制中らしい。なにそれこわい。とりあえず駅員に尋ねる

 「博多南線はどこですか?」

 言われたホームに向かうと、そこには、東海道新幹線ではとっくに見なくなった100系車両が停車していた。これが博多南線らしい。

 
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 新幹線の割にはゆっくりな気がする速度で10分走る。さあ、博多南駅が見えてきた。

 めでたく、JR西日本完乗を達成した。

 記念撮影と称して一人で三脚を立てて、セルフタイマーで撮影していたが、ベンチに座っている客が非常に迷惑そうだった。すいませんでした。そして、どいてくれてありがとうございました(車内清掃が終わったから、みたいだけど)。

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 え?お前の尊顔はいつ拝めるんだ?たぶん永遠にないと思われます。このホームページが書籍化とかしない限りは。

 無事、JR西日本を完乗したが、まだ日はたっぷり残っているので、またさらに新たな乗りつぶしが始まる。そう、昨春の旅行で、本を読んでたら乗り換え駅を通り過ぎていたという大失態をやらかした(「ちょっと福岡行ってくる 4日目」参照)ために乗れなくなった、筑豊本線末端区間(通称若松線)に乗りに行く。なんだか今日は「昔の旅行で乗り残した区間のしりぬぐい」が多い気がする。

 

新たな旅へ(?)

 博多駅から改札を出るときは、なんか知らないが改札横の従業員通路的なところを通された。自動改札機は全部入場専用なんだろうか。そう思わせるくらい、連絡改札の前に人が並んでいる。在来線の連絡通路が全部埋まるくらい。何これ。

 こんなに混んでいるものだから、接続は結構ぎりぎりだった。ひょっとすると、予定と違う列車だったかもしれないが、都市部だからそんなに気にならない。

 博多と小倉が近いと思い込んでいる東京人は結構多いが(私もその一人でした)、実は県の端っこから端っこまでなのでかなり遠い。特急に乗っても一時間。営業キロで言うと67キロ。何が言いたいかって言うと、その中間にある折尾も結構遠いんだってこと。

 折尾駅は、もともと違う鉄道会社だった鹿児島本線と筑豊本線を無理やりつなげたため、鹿児島本線から筑豊本線のホームまで、駅舎を出て150mくらい歩いたところにある別の駅舎まで行かないと乗り換えられなかったり、ホームの上に違う向きでホームが乗っかっていため、反対側のホームに移動するのにものすごく難儀する。

 
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(※http://www.jrkyushu.co.jp/pdf/orio_st_kounai.pdf JR九州の公式ホームページ内『折尾駅構内図』より引用しました)

 こんな感じで、複雑に階段とホームがかみ合っているのだ。

 ひょっとして乗り換え先の列車は「鷹見口」からの発車だったりしませんよね?とか考えていたが、どうやら普通に1番線からの発車らしい。よかった。

 面倒な構造だなとか考えていても、よく考えたら私がよく利用する自由が丘駅と大して変わらないし、改装工事前の旗の台駅はもっと面倒だった。

 池上線のホームの1・2番線が、1階に相対式で存在し、更にそこから伸びる大井町線(2階)への乗換通路は、4番線にしかつながっていない。大井町線も相対式ホームだから、池上線から3番線の列車に乗るには一度4番線まで階段を上った後、大井町線の改札階に下りて三番線を目指すしかなかった。何でこんな変な構造になったのかというと、やっぱり別の会社の路線だったのを無理やり併合して駅を移設したかららしい。五島慶太の影響はこういうところにまで出ていたようだ。

 石巻駅以来の恐ろしくへたくそな図で説明するとこんな感じである。

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 もう、どうでもいいや。なんだよこの汚い図は。

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 筑豊本線というのは、名前の通り「本線」なのだが、運転系統が三つに分断されているような状態である。かつて、筑豊炭田や三池炭田が健在だった頃はは原田(はるだ)から折尾を経由して本州まで行く列車も存在したらしいが、現在は全線を直通する列車は現在存在せず、折尾から桂川までの区間は篠栗線とともに「福北ゆたか線」という謎の愛称が付けられて、博多まで直通するようになったし、原田側の「原田線」と呼ばれる区間(桂川〜原田)は未だに単線非電化でしかも行き違いが出来ないというローカル線っぷりで、一日に数えるほどしか列車が走っていない。

 大昔に船で石炭を運んでたなごりでここだけ微妙に線路が伸びているらしいが、今回乗るのは折尾から若松の通称「若松線」。これが単体の路線だったら盲腸線だ。運転系統上完全に独立しているような気がするが。

 この区間は電化の波に取り残されたようで、隣の福北ゆたか線の車両との対比が、なんだかシュールだ。

 若松は北九州市を形成していた旧5都市(小倉市、戸畑市、八幡市、門司市、若松市)のひとつだから、結構発展しているのではないかと思っていたのだが、沿線は野原だった。電化されてないあたりから察するべきだったか。

 普通に折尾まで折り返し(当然のことながらさっきの車両だった)、このまま博多観光をするのもいいかもしれないが、まだ時間はある。あと一線乗ろう。とりあえず博多に向かおう(この文章だけ見てると何も考えずに旅行したっぽく見えるが、実際は上にあるように計画通りである)。

 時刻表を見ていると、福岡県の北西から佐賀県の北東側にかけて路線があることがわかる。しかもJR時刻表の地図を見ると、姪浜(めいのはま)駅から私鉄につながっているではないか。実は、この筑肥線というのは、姪浜というすごく中途半端なところから福岡市営地下鉄に直通して博多まで直通するのだ。

 なぜこういう形態になったのか。昔は筑肥線も博多までつながっていたらしいが、周辺があまりに急激に都市化してしまい、博多から姪浜まで複線化や電化させる土地がなくなってしまったので、並行する区間に福岡市営地下鉄を建設し、そこに直通させたということらしい。

 筑肥線というのは、謎が多い路線で、索引地図を見ると、姪浜から唐津までかと思いきや、山本から伊万里までという全くつながってない区間も「筑肥線」と書いてある。

 これは、「博多―姪浜―東唐津―山本―伊万里」というひとつの路線だったのを、地下鉄開業による電化を機に分断したかららしい。もう何が何だか全くわからない。昔どこかのウェブサイトで「筑肥線が博多までつながっていたころの路線図」という画像を見たのだが……どこに行ったのやら。

 さて、JR九州の車両の異様なクオリティの高さに感激しながら、博多に向かう。

 博多から姪浜までは、福岡市営地下鉄なので、青春18きっぷのお約束・JRじゃないから別運賃を払わないと乗れない!を発動。姪浜まで、運賃290円なり。たけえ。

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 地下鉄にしては随分とおしゃれな気がするが、JR九州(の車両)ならよくあることである。地下鉄直通車両なのにご丁寧にトイレまでついているし。

 唐津についた。どうせ明日も西唐津に行くのだが、唐津から西唐津までの区間を今日乗ってしまおうかどうせ時間はあるし

金持神社

 

 どうせ時間はあるので、改札を出るとする。

 スタンプを押そうとしたところ、こんなものが…

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金持神社

 なんだこれ。ここの駅長が新興宗教にでもはまったのか。とりあえずポスター(左上)を見ると……

「唐津駅営業主任の金持です」

 金持さんの似顔絵とともに生年月日や趣味などのプロフィールが詳細につづられていた。よく見ると、「趣味:宝くじ、小判集め、貯蓄」とある。これ、やらせとちゃうか?

 この駅には「金持」という苗字の駅員がいて、彼にあやかるためだけの神社が建立されたらしい。週刊誌でも話題に!って本当にご利益はあるのか!?

 もしも金持さんが転勤したらどうするんだ。仮に転勤しなくても、プロフィールの生年月日によるとあと7年で定年じゃないか。マジでどうすんの。

 さて、そろそろ夕食の時分だ。博多でラーメンを食べるまで我慢したいのだが…

「唐津ラーメン」

 改札前で、こんな店を見つけてしまった。しかもなんだか安い。よし、決定。まあここで食ってもあとで入るんじゃね?高校生の胃袋なめんななどと考えた私は、突入を敢行した。

 結果…

 ああ、もう晩飯なんてどうでもいいや。さっさとホテルに行こう……。


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